伝染病混合ワクチンの注射
 1度に3種類(4.以外)の予防注射が可能
 仔猫の場合、生後2カ月位の時期に1回目の接種
 1回目の接種から3週間後位の時期に2回目の接種を行います。
 成猫は毎年1回継続して接種します。
フィラリアの予防
5.フィラリア
ワクチンなどで予防できない伝染病
6.猫免疫不全ウイルス感染症
7.猫伝染性腹膜炎

  

  1.猫ウイルス性鼻気管炎
咳・くしゃみ・鼻水・よだれ・結膜炎・目やに・発熱などの症状がみられ、40度以上の高熱を出し、元気や食欲がなくなります。悪化すると脱水症状や二次感染をして死亡することもあります。
目やに・鼻水・くしゃみなどに接触、または、それらに汚染された衣類や食器などからも感染します。
 
  2.猫カリシウイルス感染症
初期にくしゃみ・鼻水・発熱などの症状ですが、進行してくると、口の中や舌などに水胞や潰瘍ができてくるのが特徴です。 この場合、口の中の痛みで食事ができなくなります。

咽頭や喉頭の粘膜に数ヶ月間持続して感染し唾液中にウィルスを排泄し続けるので、感染猫と接触することで簡単に伝染していきます. 例えば、くしゃみの飛沫、お互いのグルーミングなど、また人の手や衣服にウィルスがついていれば間接的にも感染します
 

  3猫汎白血球減少症
食欲不振になり、白血球の減少に伴い発熱・激しい下痢や嘔吐・血便等の症状が出て脱水症状を引き起こします。 感染力が強く、感染すると細菌に対して抵抗力がなくなってしまうので、他の病気を併発しやすくなります。仔猫の死亡率が非常に高く、1日で死亡する場合もあります。

病猫との接触や、病猫の便・尿・嘔吐物への接触、または、それらに汚染された衣類や食器からの感染もあります。
 

  4.猫白血病ウイルス感染症

初期症状として、食欲不振・体重減少・発熱・下痢・リンパ節の腫れ・貧血などの症状が現れ、そのあと一時的に回復したようになりますが、数ヵ月後、食欲不振・リンパ肉腫・貧血などの症状が現れ、80%が3年以内に死亡するといわれています。
また、感染しても発病せずに免疫になることもありますが、そのままウィルスを持ち続ける場合もあり、他の猫への感染源になったり発病することもあります。

唾液中にウィルスが多く含まれているので、体をなめあったり、食器を共有すると感染しますが、便・尿などに触れたときも感染することがあります。また、親猫から母乳を通して感染することもあります。
 

  5.フィラリア

フィラリアは犬だけでなく猫にも寄生します。
細長い寄生虫で心臓に寄生します。猫の場合、1〜2匹寄生しただけでも死亡することがあります。初期症状としてはセキがみられますが、 失神、腹水、胸水などの症状があらわれます。症状があらわれてからでは遅く、最終的に右心不全という状態になり死に至ります。

蚊の媒介により感染します。病犬の血を吸った蚊の体内に寄生虫の子どもが入り、蚊の体内で発育し、その蚊が血を吸うときに感染します。 蚊に刺されたところから血管を通り、数ヶ月かけて心臓にいくのです。

フィラリアの予防は注射ではなく飲み薬で行います。 地域にり異なりますが、蚊の発生1カ月後(通常4月〜6月)から蚊の発生終息1カ月後(通常10〜11月)までの間、 毎月1回予防薬の投与をすることによってほぼ確実に予防を行うことができます。
 

  6.猫免疫不全ウイルス感染症(エイズ)

交尾や喧嘩したときの傷から感染します。口内炎・傷の化膿・発熱・下痢など、さまざま症状があり、進行すると免疫不全を起こして病気に対する抵抗力がなくなり死亡します。

人間のウイルスとは違うので人や他の動物に感染することはありません。
 

  7.猫伝染性腹膜炎

お腹や胸の血管に炎症を起こし、炎症部分から水分が漏れ出て腹水や胸水がたまる湿性タイプ(ウエットタイプ)と、 頭部に潜行して脳神経を侵しテンカンなどの神経障害を引き起こしたり、または肝臓や腎臓に入り炎症をおこす乾性タイプ(ドライタイプ)が あります。初期症状は、元気喪失・食欲不振といった症状がみられます。発病すると、ほとんどの場合は死亡する恐ろしい病気です。

人間のウイルスとは違うので人や他の動物に感染することはありません。
 

       

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