令和2年  如月     
住職のつぶやき
          花井山 大洞院 三十一世住職 櫻井大文
 お彼岸の時期になると大洞院内のお墓に綺麗なお花がお供えされて、春の訪れをお知らせしてくれます。
 最近お寺にお参りしに来た方とのお話しです。
 「母の回忌法要をしたいのですが何を準備したらいいのでしょうか。旅立った母の供養をきちんとしたいと思うのですが、今まではその母が父と御先祖様の供養をしていたので、なかなかやり方が分からなくて…。」
 大切なご家族の供養を心を込めて行いたいとご相談頂くことは、お寺として大変にありがたいことです。定年退職後の比較的時間に余裕のある御両親世代と、今なお現役で働いている世代で御供養の引き継ぎは、なかなか行われていません。
 しかし、「御供養の作法が分からない」→「お寺との付き合いが良く分からない」→「お寺との付き合いで子供達に面倒をかけたくない」→「お寺離れ」という流れが出来てしまうと、心を込めた供養をしたいと考えた時に、お寺との付き合いを再び行う事が難しくなってしまいます。
 まずは、分からない事はお寺に相談してくださると、ご相談内容に合わせてわかりやすくお伝えします。ご相談の男性も、「法要準備の説明資料は解説図があるので分かり易い。仏花もお願い出来るのであれば安心です。位牌と遺影と御供物を当日持参すれば大丈夫ですね」と安心して帰られました。
 お寺の敷居は、思うよりも高くはないです。分からない事があれば、寺務所への来院、電話・メールでの連絡など、ご都合に合った方法でご相談ください。
 春の訪れの春彼岸。皆様の御供養の気持ちをお塔婆に書き入れお経をあげ供養致します。春彼岸会当日の法要にぜひとも出席し皆様と一緒にお経をお唱えし、お焼香をしましょう。お待ちしております。