元旦の挨拶
                    2013年 大洞院住職 櫻井大文



 皆さん明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 檀家のみなさまそしてスタッフ一同による暮れの大掃除のおかげで、清々しいお正月を迎えることが出来ました。
 暮れの大掃除は、みなさん足が痛い腰が痛いと言いながら一所懸命お手伝いいただきました。

 お寺をきれいにしていただいた後、にぎやかに餅をつきをして、お餅を食べて長寿を願いました。
 この、お餅つきには、地域のコミュニティーとして、災害対策の意味合いも含まれています。災害時、地域の避難所として有効に機能するよう、炊き出し訓練として今後も続けていきたいと思っています。

 昨年も、コンサートやいろいろなイベントを行ってきました。大晦日には300本のロウソクを参道に灯し幻想的な年越しを行いました。
 また、昨年の8月15日には、1000本の灯明を灯して「送り火」を行いました。
 その時には、お寺のスタッフのお母様とそのお友達による二胡の演奏もしました。
 檀家そして近隣の方並びにその関係者の方々が一致協力して、お寺を盛り上げて下さっています。

 昨年暮れ間際にも、檀家のご葬儀がありました。
 ご自宅療養中、朝の連ドラを見てしばらくして「気分が悪いな」と言っていたら、そのままお亡くなりになったそうです。
 人生何が起こるかわかりません、「ああ、あの時こうしておけば・・・」「もっと、こうしてあげておけば・・・」と思っても、取り返しはつきません。
 後悔をしないためにも、出来ることはその場でやってあげることが大切ではと思います。
 人生は無常です。生きること老いることは私たちに課せられた門であります。
 生の門をくぐった私たちは、必ず死の門をくぐらなければなりません。皆、その死の門を突然目前にすると急に怖くなります。それはその人の持ち物、自分の抱えるものがあり、それが自分が亡くなった後どうなるかわからないという、残していくものに対する執着心が恐怖となるのです。
 ですから、病気の方、お年寄りの方と思いを一つにして、やってあげること、やってあげたいことを後悔のないようにしてあげることが大切だと思います。
 人生、何時・何が起きるかわかりません、まずは健康が第一です。
 そして、心の安らぎ、ゆとりが必要です。

 大洞院は、千葉県にある曹洞宗のお寺300ケ寺の中でも恵まれた環境にあります。
 このお寺そして恵まれた地域に根ざし、今年もいろいろな活動を実施していきます。
 この地域のウォークラリー「七福神めぐり」が年頭早々行われ、春には馬頭琴のコンサートも計画中です。
 5月には先代住職の七回忌法要も行います。
 また、大洞院ギャラリーでは、地域の芸術家や檀家さんの作品展示を行ってまいります。祥月命日のお墓参りのひと時、ギャラリーを訪ねていただき、いのちの洗濯をして下さい。

 本年も、大洞院は、檀家さんのそして地域の皆さんの憩いの場として安心の場として、新しい空気を取り込みながら活動をしてまいりますので、お力添えよろしくお願いいたします。

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